サノヤステクノサポート株式会社

技術人財開発センター

常務取締役 田中 智 様
課長 野本 陽子 様

今後のグループの発展を支えていく中核人財の育成において
主体性やリーダーシップを発揮するための「考え方」「マインドセット」
の研修を新規導入し、新たな研修シリーズの土台を創る

Before

  • ものづくりなどテクニカルスキルの習得が中心だった
  • おとなしい=主体性が表に出てきていない社員が多い傾向があった
  • 今までの研修体系のままで良いのか、課題感があった

After

  • 今後のサノヤスグループの発展を支えていく人財育成を導入することができた
  • 主体性やリーダーシップを発揮する考え方や意味を理解し、実践するようになってきた
  • 人事部主催以外での、新たな階層別の教育を設定することができた

提供サービス

1.弊社研修を導入する前はどのような課題をお持ちでしたか

当社では、サノヤスグループにおけるものづくり人財のリーダー育成を目的とし、2018年より選抜教育である『ものづくり塾』を実施してきました。ものづくり塾は約1年間で行う研修で、前半の座学でものづくりの基本である5S・ムダ取り・品質管理や、QC七つ道具・なぜなぜ分析等を使った問題解決手法について学び、後半に実践研修として自職場改善に取り組む構成です。このものづくり塾に、グループ各社の技術製造系社員が平均して毎年15名ほど参加してきました。

しかし、ものづくり塾をスタートさせて5年が経過するころ新たに感じたことは、このままの研修体系でいいのかということでした。今後サノヤスグループが更なる発展を遂げていくには、選抜教育によるリーダー育成だけではなく、全体教育として階層別に計画的な育成も並行して実施していく必要があるのではないかという課題がありました。

また、これまで外部の教育機関が実施する研修も必要に応じて個別に受講を推進してきましたが、それは受講者の仕事内容に関連するテクニカルスキルの習得や強化を目的とした研修が主となっていました。そのため、社員一人一人の成長が会社の成長につながることを考えると、今後はテクニカルスキルだけではなくヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルにも力点を置いて育成を進めていく必要があると感じていました。

2.なぜBrewにご依頼いただけたのでしょうか

このような背景から、ものづくり塾の対象よりももう少し若手の層を対象とした研修を2023年にスタートすることとなりました。その際、研修企画をお願いしていましたパナソニック エレクトリックワークス創研様からご推薦いただいたことが、Brew様にご依頼するきっかけでした。 今回お願いした研修は、『セルフリーダーシップ』や『主体性』に関するものです。サノヤスグループでもこれまで年次研修を行ってきましたが、これらのテーマについて1日みっちり研修することはありませんでしたので、とても魅力的な内容と感じました。なぜならば、サノヤスグループの人たちは、受け身になりがちでおとなしい人も多かったので、主体性を伸ばすことが必要だと思えたのです。

3.弊社のサービス(研修)内容はいかがでしたか

受講者からは、「自分自身と向き合うことができた」、「普段無意識でとっている行動や思考の癖に気づくことができた」等、自己理解促進の感想が多かったです。ほかにも、グループワークではメンバー間で異なる意見が出たことから、「答えは一つではないということに気づけた」、「他者理解の重要性について気づくことができた」という声もありました。実際、私も研修の様子を見ていましたが、グループワークでは受講者全員が積極的に意見交換をしたり、自分自身のことについて考えたりと、とても前向きに楽しんで受講していました。そのため、この研修の目的は達成できたのではないかと感じました。

4.結果、御社の中でどのような変化が生まれましたか

これまで『研修は研修、仕事は仕事』というふうに、研修と仕事を切り分けて受講している人が多いように感じていました。せっかく研修を受けても、研修を他人事と捉えていたり、研修での学びや気づきが実務につながらなかったり、仕事生活を送るうえで活かす機会がなかったりすると、ただただ受講した時間がもったいないだけだと思います。

それが、今回の研修を通して自己理解が促進しましたし、メンバーから出た意見の受容や共感についても理解が深まりました。その結果、一部の社員からは、「研修を受けたことで、社内のプロジェクト推進の中でメンバー間の調整や意見のとりまとめがうまくできるようになった」という話も聞いています。今後も継続して今回のような研修を実施していきますので、社員一人一人の仕事や組織に対する意識も少しずつ変わり、イキイキと働ける職場環境になっていくことを期待しています。